どうも、西祖です。
HQ-MiND始めていきます。
今回は、昨日お届けした内容をちょっと深掘りしようかなって思ってます。
昨日、新しい物件を借りるにあたって、物件がペット飼育不可となっていて、オーナーが断固としてペットの飼育はちょっとご遠慮下さいと言ってる物件だったという話をしました。
その物件のオーナーに、ある文章を送ったところOKが出たということでお伝えしましたね。
その文章の中身をちょっと詳しく見ていきたいんですよ。
コピーライティングをあんまり勉強してない人が文章を読んでも、ただ単にすごく丁寧で誠実で熱意のこもった文章だなというぐらいの感想しか持てないかなと思うので。
まあ、そうではなくて、きちんと1つ1つに意味と意図と、戦略や戦術があるんだよということを、ちょっとお伝えしたくて解説していきたいと思います。
上から見て行きたいんですけど、
この度お部屋を内覧させて頂きました西祖(せいそ)と申します。とても素敵なお部屋だと思い、できれば長く住みたいと思いました。
ポイントは「できれば長く住みたいと思いました」ってところですね。
オーナーとしては、空室なく長く住んでくれる事はありがたいわけです。
空室が出るとコストがかさむし、家賃が入ってこないわけですから。
なので、オーナーとしては長く住んでくれたら助かるという気持ちが根底にあるので、それを分かっていたので、「できれば長く住みたいと思いました」っていう文章にしてます。
しかしながら当方、犬を現在実家で飼育しておりまして、ゆくゆくは新居に迎えたいという気持ちがあります。
これは本当は「ゆくゆくは」じゃなくて、入居と同時に犬もつれ込むつもりなんですよ。
パートナーの方の犬ですね。
だけど、「ゆくゆくは迎えたい」ってちょっとクッション入れたほうが、感情の圧迫感が少ないのかなと考えました。
というのも、「犬を迎えるつもりで入居しますよ」って言うと、まだOKが出るかどうかわかってない段階でちょっと圧が強いイメージを持たせるかなと。
であれば、「最初は人間だけですよ」と。「犬もお迎えする”予定は”あるんですよ」っていうほうが、抵抗感は少ないかなというところですね。
この辺は考えすぎかなと思ったけど、考え過ぎに越したことはない場面ということです。
現状ペット不可とのことで伺っておりますが、こちらから幾ばくかの情報をお伝えすることで、もしかするとオーナー様の懸念がいくらか払拭され、ご許可をいただけるかもしれないと勝手ながら考えまして、メッセージを綴らせていただくことにしました。
「押し付けがましくないように、あくまで下手に」っていうことです。
是非オーナー様、ちょっと私の話を聞いてください。
「私はこれだけ犬に対して誠実で、きちんとしている飼い主なんですよ」って押し付けがましく言われてもね。
そもそも聞く耳を持ってくれてるかどうかも分からないので、あくまで押し付けがましくないように、あくまで下手にっていうことを考えて書きました。
さてまず犬種ですが、チワワ4歳オス1匹となります。飼育当初から愛犬家のコミュニティに長く所属しているため、飼い主として躾の意識を高く持っており、他人様への配慮は欠かしません。
愛犬家コミュニティっていうキラーワードですね。意識高い系のキラーワード。
愛犬家のコミュニティって言っても、愛犬友達と繋がってるだけであって、特にそういう組織があるわけでもないしね。
公式ホームページがあるとか、コミュニティとかでもないし。
ただ単に愛犬家友達との集まりなんですよ。
だけど、少し言い方を変えて、言うたら印象操作してるわけですね。
躾に関してお伝えさせていただきますと、手前味噌ですが完璧レベルに施しており、マーキングなどの粗相はもちろん、無駄吠えや遠吠え等一切なく、近所迷惑になることは皆無です(去勢も済んでおります)。
これは不安払拭ですよね。
汚されるんじゃないか。近所迷惑になるんじゃないかっていう事が、ペット不可にしている理由の1つでしょうから、まずそこの部分の不安を払拭しているということですね。
毎日のドライシャンプー。2週間に1度のサロンでのシャンプー。部屋自体の清潔感への意識等々により、ペット特有の匂いがほぼ出ないように対策していますし、実家でそれを実現しています(犬を飼っていない人を家にあげても、犬を飼っていると匂いで気づかれることは、ほぼほぼないレベルです)
これも不安の払拭になります。
「匂いをつけられて、なかなか取れないんじゃないか」っていうのは不安として考えられるので、ここを潰してる感じですね。
ただ「匂いはないですよ」って言ったところで、現実味がないし説得力がないので、具体的な話をしてるわけです。
- 毎日のドライシャンプー
- 2週間に1度のサロンでのシャンプー
- 自分も部屋そのものへの清潔感への配慮
等々ですね。
「ペット特有の匂いもほぼ出ないようにちゃんと対策してます」「実家ではそれを実現しています」とまで言ってるわけですね。
で、他人を家にあげても「なんかちょっとペットの匂いするなー」って感じられないぐらい、意識高く清潔感っていうことを重要視してます、っていうことをここで言ってるわけですから。
具体的で説得力あると思います。
続いて。
爪も常に研いでいますし、床を掘って傷つけたりといった癖もありませんが、念のため床は基本カーペットとタイル床を併用して貼ることで、万が一の汚損や破損を予防します(実家では母が神経質のためそうしていますし、新居においても同様の対策をするつもりです)
これも不安の払拭ですよね。
主に床の破損とか、壁の破損とかを気にされている可能性があるので、「その心配はありませんよ」ということです。
これもかなり建設的な提案をしておりまして、ちゃんと躾けているので、爪も常に磨いでいるので傷つけたりってことはないけども、一応念のために床はむき出しではなくて、タイルカーペットとかタイル床とかを床全面に貼ることによって、万が一の汚損破損にも対応してますって事を言ってます。
そして、実家では母が神経質のためそうしていますし・・・とも書いてますね。
母が神経質ってわざわざ書いてるのは、オーナーがもし神経質な人だった時の安心材料として、共感材料として実家の母というところ利用してます。
別に神経質でもなんでもないですよ。そういえば安心するんでKOってことです。
嘘も方便というか、方便なんで、相手のためについてるちょっとした嘘であって、全く何の罪悪感も騙してるという感覚も僕にはないですね。
続いて。
飼い方に関して。家を空ける際はケージに入れてのお留守番です。飼い主の目の届かない間に家中を自由に歩き回る、といった飼い方はしていません(赤ちゃんの頃からそういう飼い方をしているため、それがいたって普通な環境です)
これも不安払拭ですね。
ここまで言う必要はないかなと思ったんだけど、念のためです。
オーナーがペットを禁止してる可能性として、2つ考えられたわけですよ。
ペットに対する理解がなくて、「ペット=汚す・壊す・匂いをつける・近所迷惑」っていうイメージがあるのかなと思ったので、留守の時はペットに自由にさせないようにしてますよって言えば、その場合は安心するでしょう。
あるいはもう1個の可能性。ペットが嫌いではなくて、むしろペットを飼ってるぐらいの愛犬家という可能性も考えられたわけですね。
自分でペットを飼ってて、ちゃんとしてるからこそ、ちゃんとしていない人が世の中に沢山いることも知っていて、それに対する心配という可能性も考えられたので、これはどっちの心配にも対応してるのかなと。
ケージに入れてお留守番っていうのは、かなり意識の高い飼い主がやることだったりするんですよ。
その限りではないですけどね。
まあ、本当の話をすると、これに関してもそこまで徹底してるわけではないですね。
犬のその日のコンディションにもよります。
感情の浮き沈みって犬にもあるので、それによってケージに入れたり、今日ちょっと調子がいいなと思ったらケージに入れずに、リビングで自由に過ごさせたりしてますけどね。
そこも方便の範疇っていうことで。
しかし、それでも万が一オーナー様の大事なお家を汚したり傷つけたりすることがあった場合は、責任を持って現状復帰に当たることをお約束します。
最後に徹底的なリスク排除をしています。
ここまででも、かなりも安心してもらえると言うか、「ここまでちゃんとしてますよ」ってことは十分伝わってるわけですね。
だけど、「それでも万が一なんかあったらどうするんだ」っていうツッコミに最後の最後で対応してるわけです。
もちろん責任を持って現状復帰にあたりますと。
何か汚してるんであれば元通りにするし、どこかちょっと壊してるんであれば当然元通りにするし、匂いがついてるんであれば、全く臭いが出ない、匂いを感じない状態に戻すってことですよね。
いくらかかってもそれやりますよっていう宣言なわけです。
私からお伝えさせていただきたいことは以上となりますが、もしご納得いただけて飼育のご許可もいただけるようでしたら幸いです。どうぞご検討の程よろしくお願いいたします。
という文章で締めてます。
っていうとこですね。
1個1個考えて文章を作ってます。
ただ単に誠実に熱意を込めて想いを込めて、オーナー様が安心していただけるように、って言うだけの話じゃないんですね。
文章全体を通して伝えたいことはそうなんですよ。
- 誠実な方だな
- ちゃんとしている方なのだな
- 熱意がこもっているな
- すごく丁寧におっしゃってくださっているな
っていう印象を与えたいんだけど、完璧にその印象を与えるためには、こうした戦術的な文章構成が必要になってきます。これがコピーライティングですよね。
セールスレター、あるいはラブレター。人の心を動かして、そして行動させる文章は戦術的なものである必要があります。
ってことで、ちょっと来客があったので、ここで終わりにしたいと思います。
ではまた。
ありがとうございました。