どうも、西祖です。
HQ-MIND始めていきます。
今回は「弱点のマインドセット」という話をしたいと思います。
これはHQ-MINDというタイトルでやってますけど、今日はその名にふさわしい内容になるんじゃないかなって思ってまして、僕の中でもすごく大きなマインドセット。これをシェアしたいと思います。
「なぜそんなもの今まで紹介しなかったんだ」って言われるかもしれないけど、言語化できたのはついここ数日なんで、そういうツッコミはご勘弁くださいということで始めていきます。
最近ちょっと忙しくしていて、Men’s Essentialの事業ドメインの方の仕事が立て込んでるんですよ。
Men’s Essentialと言うとナカムラショウというキャラクターでやってる情報発信の活動ですね。
こっちの仕組みづくりとか色々やってるんですけど、情報発信者なのでブランディングとか演出とかそういうものを多少は意識しなければならないわけですよ。
それを考えた時に、やっぱり他人がナカムラショウの事を見た時に、初めてナカムラショウのことを知って、ナカムラショウのファンになってもらって・・・っていう段階を経るにしたがって、ナカムラショウに対して無敵感と言うか、無双感と言うかそんな風に感じる人も多いと思うんですよ。
これを聞いてる人もそんなふうに感じてくれてる人が少なからずいると思いますけど、ただナカムラショウにもいかんともしがたい弱点がありまして、それを最初にシェアしたいんですよね。
何かというと、ズバリ「ナンパができない」んです。
ナンパができないってはっきり言ったことは、多分これまでなかったと思うんですけど、これについてお話しさせてください。
ナンパを最初にやったのは、20代の半ば過ぎたあたりだったと思います。
ちょうど営業マンとしてステージを上げるために飛び込み営業というものを半分社長にやらされていた時期で、自分自身も「飛び込み営業ぐらい当たり前にできるようにならないと、営業マンとしていっぱしになれない」っていう風に当時は思っていたし、そう言われてたので頑張ってたんですね。
と同時に恋愛も本格的に学び始めた時期でして、「飛び込み営業をやるんだったら、ナンパも同時にやった方が効率いいんじゃねえかな」なんて思って、そのタイミングで経験したのが最初でした。
当時は情報とかあんまりなかったんで、それこそ勢いで思うがままに声かけをしてたって感じです。
最初はすごく緊張するし、ドキドキする。怒られたらどうしようとか、そんな事ばかり考えるんだけど、若かったし勢いがあったし何より使命感があったんで、
飛び込み営業はビジネスマンとして営業マンとして、ナンパは男としてもっと上のステージに上がるために避けて通ってはいけない壁なんだっていう風に思っていたので、チャレンジしてたんですよね。
で、ほどなくして、「これは俺には向いてないな」「苦手だな」って事に気づきました。
その理由っていくつか挙げられるんですけど、まず1つ目は優しすぎるって事です。
ちょっと良いように言ってますけど、悪く言えば「相手の顔色をうかがい過ぎる」っていう性格。
これだと思ってます。
飛び込み営業とかに関しては、仕事してる所に飛び込んでいくわけですよね。
遮って自分の商品のセールスをするわけですよ。
ここにすごいブロックがありました。
ナンパに限っては、普通に街を歩いてる女性に、用事があって街を歩いてるわけですから、それを呼び止めて口説こうとするわけですよね。
そこにまずちょっと抵抗があったってことですね。
これはそんなに大きな問題じゃないんですよ。考え方次第なわけです。
例えば、「どうせそんなに重要な仕事はしてないだろうな・・・」というのはちょっと失礼なんですけど、そんな風に考えれば「俺がより価値のある有意義な話をこれからしに行くんだから、彼らに価値を提供しに行ってるんだ・・・」なーんて勝手に思っとけばいいわけですよね。
ナンパに関しても「どうせ暇で街をプラプラしてるんだろうから、自分が楽しい時間を提供しよう」「エンターテイナーなんだ」という風に思っとけばいいわけですよね。
だから、相手の顔色を伺うとか優しすぎるとか、そんなのは大した問題じゃなかったわけです。
ただどうしようもない問題があって、それは何かって言うと吃音です。
吃音に関しては昔からちょいちょい話しているので、知っている人は知っているかもしれないけど、知らない人にちょっと説明すると、吃って言葉が出なくなる病気っていうのは分かると思います。
ただこれが結構複雑で緊張して吃ってしまうとか、初対面の相手には吃ってしまうとか、焦ってる時に吃ってしまうとか
要は「心がマイナスな状態、ネガティブな状態の時に吃ってしまうんだろう」って一般的に思われがちなんですけど、そうじゃないんですよね。
あんまり関係なくて、例えば人によっては家族の前ではすごく吃るとか。
緊張している時は、逆に吃音のことなんて忘れて吃らずに、緊張してても喋れたみたいな事って結構あるし、緊張しているから気持ちがマイナスだから吃るとかじゃないんですよね。
僕で言うと、セミナーもいまだに緊張するし、あと初めてのコンサルする時だって緊張感はあるわけですよ。
でも、そういうシチュエーションでも、ほぼ吃らないんですよね。
だけど、宅配の人から急にかかってきた電話で「何時頃郵便をお届けに伺いたいんですが、その時間ご在宅ですか?」みたいな感じで言われると、その受け答えで吃っちゃったりとかするんですよね。
ナンパで言うと、急に人に話しかけるとか、急に話しかけてそこから流れるように会話をしていく・・・これが吃る1つのシチュエーションですね。
あとは口喧嘩になると吃音が発動するとか、僕の場合はだいたいこれぐらいが条件だったりするんですけど、人によって違います。
吃音というのは、基本的にゼロにすることはできません。
「全く吃らなくなる」という意味での「克服」はありえないんですね。記憶喪失にでもならない限りないんですよ。もう持ったものだから。
僕が言っている吃音の克服は、「吃音も踏まえて乗り越える」ってことなんですね。
吃音に心を揺り動かされないと言うか、吃音自体が人生のマイナスにならない状態を作り出すって言うかね。
ちょっと抽象的なんだけど、そんな風に僕は克服を定義してます。
そういう意味では僕は吃音に別に振り回されてないんで、今更吃音があることがストレスになってるとかっていうのも全くないです。
ある程度コントロールはできてるので、自分では克服してると思っているわけです。
ただナンパに関してはどうしても無理でした。
これがなければもっと積極的に若い時はナンパをして、ナンパでしか得られない経験みたいなものを積んでみたかったなぁなんて思う気持ちはあるけど、しょうがないですよね。
どうしても吃音が発動しちゃうんで。
だから、諦めたんですよ。どうしても厳しかった。
ここにかける時間があれば、「他の可能性がある能力を伸ばした方が早いなー」って思ったんで、僕は早々にナンパをすることは諦めたんですよね。
声かけじゃなければ吃音も発動しない。普通の会話は大丈夫なんですよね。
ここでマインドセットなんですけどONE PIECEって漫画あるでしょ。
僕最近またワンピースを読み始めてて、ストップしてたんですね、途中で。
最近展開がアツいということを方方から聞くので、また再開しようと思って読み進めているんですけど、ONE PIECEの中で「悪魔の実」っていうアイテムがあるじゃないですか。
悪魔の実を食べると人間離れした能力を授かる代わりに、代償として呪いが発動すると。
その呪いは海で泳げなくなるということ。
「海に入ると金槌になったように沈んでしまう体質になる」という設定があると思うんだけど、「海賊のお話なのに」ですよ。「海賊=海」じゃないですか。
なのに、海が最大級の弱点になってしまう設定なんですよね。
僕にとってのナンパしようとした時に発動する吃音がこれだなって思ったわけです。
「海賊=海」と似ていて、恋愛情報発信者たるものナンパできて当然みたいな風潮ってあるじゃないですか。
でも、僕はそれができないんですよ。仕方ないんですよ。呪いにかかってるんで。
吃音という呪いにかかっちゃっているんですよ。
その代わり吃音によって得たものは数多くあるわけです。
長くなっちゃうんで今日は触れないですけど、吃音がなかったらおそらく今の自分はないなと思えるし、
あれも手に入れてないな、これも無理だったな、俺はそもそもタレント性があるわけでも、カリスマ性があるわけでもないわけだから、それを吃音が運んできてくれたと思えば、ものすごい価値ある能力をもたらしてくれたなーって思えるわけです。
その代わりナンパが出来なくなってしまった。口喧嘩が出来なくなってしまったとか、そういうシチュエーションによって制限がかかってしまったっていうのはあるんだけど、全然大丈夫です。それぐらいは。
・・・
ちょっと話は変わって、半身不随の起業家仲間がいます。
17歳で起業して、いきなり1億円を稼いで、その後17年間連続で億を稼ぎ続けているっていう男。
半身不随で首から下が麻痺して動かないんだけど、言うたら彼の不自由さも「悪魔の実の呪い」って考えれば絶望ばかりではないはずなんですよ。
彼のドキュメンタリー動画の中で彼が言ったことだけど、「事故ってこんな体にならなくても、起業したりとかビジネスをやっていたかもしれないけど、人口数千人の地元で何のスケールもせずにそこで終わってたんじゃないか・・・」っていうことは言ってましたね。
それを考えたら彼が失ったものはどれだけの代償だったのかは、本人にしかわからないことだけど、周りが思うほど悲観するようなことでもないのかなあ・・・なんて想像はするわけです。
我々みたいにこういうわかりやすい呪いにかかった人間もいれば、分かりにくい呪いにかかっている人間もいると思うんですよ。
何が言いたいかって言うと、皆それぞれコンプレックスとか弱点とか欠点とかを持っているってことです。
そういうものに絶望する前に、「考え方を変えよう」って話です。
僕は自分のコンプレックスや欠点・弱点をワンピースの悪魔の実に例えて、自分を納得させました。
納得させるどころか「俺ってちょっとかっこいい」みたいなダークヒーロー的な側面も自分に重ね合わせて勝手に納得しているわけですけど、結局考え方次第ですよね。
ただし、「この弱点があったから、これを手に入れた」って堂々と言えるものがなければ、このマインドセットは成立しないはずなんですよ。
悪魔の実に関しては、悪魔の実を食べたからその代償として海に入ることができなくなったわけだけど、我々は「先に弱点がもうすでに気づいたらあった」という状態だったと思うんです。
その弱点から何を学び、何を得たかというものが、自分の中にしっかりあって、その上でこの克服し難い弱点は悪魔の実の呪いなんだ、仕方ないんだと割りきれるかどうかって話ですね。
そう心から思えるためには、それなりの努力は必要だという話です。
ただその努力をする価値は大いにあるので、一緒に頑張っていきましょう。
ということでした。
ではまた。
ありがとうございました。