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#456『ニュータイプの老害』

2022-02-28 Mon.

どうも、西祖です。

HQ-MIND始めていきます。

今回はニュータイプの老害というタイトルで話をしていきたいと思います。

ニュータイプの老害って何っていうことなのですが、老害っていう言葉は分かると思います。

分からない人は調べていただくとして、この老害と同じぐらい最近ではこのニュータイプの老害が、若者にとって厄介な存在になりつつあるのかななんて思うことがありまして、その筆頭に入るのがホリエモンこと堀江貴文さんなのかななんて最近は思ってるんですよ。

ホリエモンについては否定的なことを最近では言うことが多いんですけど、僕彼すごい好きだったんですよね。

これは何度もしてる話なんですけど、20代半ばの時はライブドアで一世を風靡して、時代の寵児として出てきて、かっこいい経営者の像みたいなものを作り上げた走りだと思っているんですけど、そんな彼に憧れた若者が多かったと思うんですよね。

僕もその一人で、彼という存在がなかったら、もしかすると僕は起業を志していなかったかもしれないですね。

それぐらい僕にとっては影響を受けた人物なんですけど、今となっては「ニュータイプの老害だ」とか言ってるぐらい、僕はちょっと冷ややかな目で見ている部分があります。

もちろん凄いなと思うことに変わりはないし、彼の発信は役に立ち参考になることは多いです。

どういうことかって言うと、ホリエモンさんの現在の価値観みたいなものをちょっと見ていきたいんですけど、彼の現在の事業とかビジネスに対する価値観とか向き合い方は「儲かるかどうかなんてどうでもいいんだ」っていうことを言ってるんですよね。

もちろん、利益が出ないとやっていけないわけなので、そこは当たり前のように利益を追求していくって言ってるんだろうけど、基本スタンスとして「儲かるかどうかなんて二の次だ」「楽しくやって行けることが一番重要であって、それが一番なんだよ」っていうことを言ってあるんだと思います。

かなり乱暴に言ってますけどね。

そんな中で、若者たちでやっぱりまだ堀江さんのことをすごく尊敬し、支持してる人が多くて、その若者が色んな手段を通じて、堀江さんに質問したり意見をぶつけたりするわけですよね。

例えば、株元祐己さんという、令和の虎にレギュラー出演していた30歳ぐらいのフリーランスの王の肩書きを持った方がいるんですけど、その人がホリエモンに突撃質問をしたんですよね。

それをホリエモンが普通に応じてくれていたんですけど、その対応がちょっとひどいなと思ったんだけど、株元さんがする質問に対して全て否定的なんですよね。

「最近アツい事業が、もしあったらシェアしていただけますか?」みたいな質問した時に「アツいってなに?」みたいな感じなんですよ。

かなり上からというか、強い圧で返してくるんですね。

株元さんが、「儲かりそうな事業だとかそういったことはありますか?」って聞くと「儲かりそうな事業?そんなこと考えたことねえよ」っていうんですよね。

「そんなことを考えながらビジネスやってるから駄目なんだよ」みたいなことを言うわけですよ。

身も蓋もないというかね。

で、質問者の株元さんが結局心が折れちゃって「じゃあ、儲かるかどうかよりも、楽しめるかどうかが今は大事だっていうことなんですよね」って迎合し始めたらそれに対しても、「その質問自体がもう、儲かるかどうかよりもって比較してる時点で間違ってんだよ。バカ」みたいなこと言うわけですよ。

言い方が僕はどうかなと思うし、株元さん自身も自分のフォロワーさんには若者だったり、フリーランスだったりの人が多いので、その人たちの代弁で聞いてるっていうのもあると思うんですけど、それにしても「マウント取り過ぎだな、ホリエモン」っていう印象しか残らないようなインタビューだったのかなと思いますけどね。

何言っても「上から痛烈に否定する」っていう印象しかなかったんですよね。

あとは色んなところで彼は、儲け主義の事業に対して批判的なことを言ってるし、自身のチャンネルとかでも、数々の質問者に対してそういった発言をしています。

罵倒とも言えるような、ちょっと小バカにしてるような感じも見受けられたりするし、それは彼のキャラクターというか性格なんでしょうから、そこをいくら言っても仕方ないんだけどね。

あと極め付けが青汁王子の発言で面白かったのが、「堀江さんはパン屋とか焼き肉屋とか儲からないような事業ばっかやってますけど、もっと儲かることやれば?」みたいなことをツイッターで言われてるんですよ。

それに対して「青汁みたいな儲け方したくない」ってリツイートとしてたんですよね。

それを受けて、青汁王子さんが、ホリエモンさんって僕よりも一回り以上上の方で、例えば大人と中学生ぐらいの差があると。時間を十何年か遡ればね。

中学生がやってることに対して大の大人が「あんなやつみたいになりたくないよ」って言ってるようなもんだと思うんですよね、みたいな。

「そんな言い方しなくてもいいと思うんですよね」みたいな話をしていて「確かにそうだな」と思って。

時間を遡って考えたら、確かにみっともないなって思うところはありますね。

じゃあ、過去のホリエモンがどういう発言をしていたかっていうことを見ていくと、例えばライブドア時代。

彼がかなり勢いがあって、ブイブイ言わせてた時代は「稼ぐが勝ち」っていう本がベストセラーになったりとか、あと「儲け方入門」とかそっち系の本ばっかり出してましたね。

タイトル通り、中身もやっぱり儲けることや稼ぐことっていうことを中心に書かれてあった気がします。

僕は彼の本をかなり読み漁っているので、想像で言ってるわけじゃないですよ。

あとはライブドア時代は、あらゆる金融スキームだったりとかM&Aとかを駆使して、利益追求を彼はしていたわけです。

あとライブドアをやめて、彼が収監される前のセミナーでの質問者さんとのやり取りが印象に残ってるんですけど、質問者さんが「事業をやっていくかどうかの基準は、やっぱり利益が出るかどうかで判断するんですか」って質問されているんですね。

それに対して「それ以上に何かあるの?」って回答してるんですよ。

「あなた何言ってるの?」「それ以上なんかあるんですか?」「変な質問をするのやめてください」みたいな。

そんな態度で返事してるんですよね。

それがすごく印象に残っています。

だから、結論なんですけど、ホリエモンに限らず、あの世代の成功者の価値観ってこれまでの人生の総決算なんですよね。

これまで自分自身が色々やってきて、利益も追求したくさん儲かってきて、酸いも甘いも知って、ある程度の年齢になってきての結論を言ってるに過ぎないんですよ。

それを「この世の唯一の正解だ」「成功法則だ」みたいな風にして、利益追求を優先すること自体を否定するような発言をして、僕は若者を混乱させてると思ってるんですよね。

もっと言うと、これからの時代を担っていく若者の芽を積んでるんじゃないかなってぐらいに僕は見てるんですよ。

だから、本当にこれはニュータイプの老害だなと思ってます。

とんでもないパワハラだなと僕は思って見てるんですけど、やっぱり若者には若者特有の野心があるし、勢いがあるんですよね。

その勢いがやっぱり経済を活性化させて、色んな事業を生んで、いろんなイノベーションを生んで、いろんな競争を生んで、そうやって国は発展していくものだと思うので、その若者の勢いを潰すようなことを、僕は老人が言ってはいけないと思うんですよ。

もちろん、若者特有の粗削りな部分があるので、それが時に問題を引き起こしたりすることは当然あるんだけど、それも織り込み済みで温かく見守るのが、僕はある程度年がイッたおじさん&おばさんの役目なのかな、なんて思ってますけどね。

若者たちはまだ見てない景色がたくさんあるわけですよね。

それを見たいと思うんだったら経験として見たらいいと思うし、見させてあげたらいいと思うんですよ。

「一度見ておいた方がいいよ」っていう態度で、彼らに接するのが僕は良い対応なんじゃないかなっていう風に思うんですけどね。

そうじゃなくて、とにかく何から何まで今の自分の総決算。

今の自分の結論を、全て押し付けるようなマウントの取り方をする彼は、「やっぱり性格悪いな」なんて思ってますけどね。

あんまり好きじゃないですね、今は。

っていう感じですかね。

なので、これを聞いてる若い方達は、今の野心とか向上心とかは僕は間違ってないと思うので、それを勢いにしてどんどん上に上がっていったらいいと思うし、前に進んでいったらいいんじゃないかなと思います。

一方で、僕らのようなおじさん(僕は自分のことをおじさんって、あんまり言いたくないですけど)もうある程度の景色を見てきた人。

あとは若者に第一線を譲っていいんじゃないかなって思うぐらいのところまで来ている人たちは、あんまり若者の芽を積むようなことはせずに、それこそ生温かく見守ってあげるぐらいのスタンスでいいんじゃないかなって思います。

若者の勢いがありすぎて、何か壁にぶつかって道を見失ってしまったとか、そういう時は自分たちの経験を生かして、何かしらアドバイスしてあげたらいいんじゃないかななんて思いますけどね。

ニュータイプの老害には僕はならないでおこうと、ホリエモンさんを見て反面教師にしている今日この頃です。

ということで、今日は以上。

ではまた。

ありがとうございました。

#456『ニュータイプの老害』

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