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#187『私はまともな仕事についたことがありません。』

2019-07-12 Fri.

どうも、Aunこと西祖です。

今日はいただいた相談に答えていきたいなと思います。メールで相談を貰ったんですけど、結構長い文章だったので、僕の方で少し割愛、省略して簡単にまとめたので、それを読み上げたいなと思います。

私はまともな仕事に就いたことがありません。

いわゆる職業コンプレックスというやつだと思います。

学生時代は悪徳と言っていいほどの日雇いの肉体労働をしていました。それから20代の頃は工場で働いたり、債権回収の仕事をしたり、繁華街のキャッチをしたり、工事現場の誘導員をしたり、学歴がなくてもそこそこお金が稼げるという基準で始めた仕事がほとんどでした。

今はごみ清掃員の仕事をしています。それで何が嫌かというと、初めて会った人など特に合コンなどで、必ず「仕事は何をしているのか」と聞かれてしまいます。

正直一番されたくない質問です。

こないだ久しぶりにあった友達に「仕事今何してるの」と聞かれたので、思わず「自由業」と半分笑いながらふざけているような感じで答えました。いつもそれでやり過ごしています。

しかし、その時は突っ込まれたので最終的にあまり教えたくないと答えると「え。なにそれ引くんだけど」と言われました。

そんな僕を見て親は「恥ずかしい仕事なんてこの世にない」「どんな仕事にもちゃんと役割があって、誇りを持ってみんなやっている」「堂々としていていいんだ」ということを言われます。

でも、正直私は恥ずかしい。これが私の正直な気持ちです。仕事の話をされたらどう躱せばいいのか。あるいは、どういう気持ちでこの心の問題に向き合えばいいのか。

というのが今の率直な悩みです。

という感じのメッセージをいただきました。

本当はこれの5倍から7倍ぐらいあるかもしれない凄い長い文章だったんですけど、こういう相談が来ましたね。

他にもこういう悩みを持ってる人が、もしかしたらいるんじゃないかなと思ったし、昔福岡までコンサル受けに来てくれた人がいて、その人が凄い職業コンプレックスだったんですよね。

その人は工場勤務で僕と同い年かちょっと上とかかな。職業に対してその人なりの理想があったけど、その理想と今の現実にギャップが大きすぎて、凄いコンプレックスを持ってたっていう話を思い出しました。

だから、他にもいるんじゃないかなと思ったんですけど、僕にはかつて風俗で働いていた女性の知人がいるんですよ。

交流があると言っても、もう2年ぐらい音信がないと言うか、お互い連絡取り合ってるわけじゃないので、この2年間何してるか知らないけど、僕が知る限りの話をすると、彼女は18歳の頃にちょっとトラブルがあって、大きな借金を背負ってしまって、それで最初は何も分からない普通の女の子だっだけど、ファッションヘルスで働くようになったそうです。

で、これ働いてるうちにもっと大きく稼げるところがいいと。

早く借金を返したいということでソープランドで働くになったんですね。

結局悲しい話なんだけど、子供が産めなくなるぐらいまで働いたっていうことを聞いてますね。

今日の相談者さんの価値観からすると、おそらく風俗はまともな仕事ではないと思うんですよね。「まとも」か「まともじゃないか」っていうとまともな仕事じゃないと思います。

おそらく世間的にもまともな仕事だという認識はあまりないと思います。今その女性がどうしてるかっていうと、結婚して幸せに暮らしていると聞いてます。

旦那さんに過去のことを隠して結婚したかというとそんなことはなくて、当時のお客さんだったそうです。だから彼女の事情全て分かってるし、それでも彼女を選んだ訳ですね。

選んだってよりは、その旦那さんの方が彼女に結婚してほしいって頼み込んだという話を聞いてますね。

もう1個エピソードを話すと、最近同級生と会う機会が増えたんですよね。SNSがかなり普及しだしてるから、同窓会とか割と頻繁に行なわれるわけです。

都合が合うときだけ僕は顔出してるんですけど、毎回いるやつがいてですね。そいつは小学生時代に野球を一緒にやってたやつだったんですよ。

ボーイズリーグに入ってたんで。僕は野球ちょっと苦手でヘタクソだったんだけど、彼は当時は注目の選手みたいな感じで、リーダーみたいなキャプテンみたいな存在でした。

彼に会ったのが本当何年か前で、その時はもう何十年ぶりとかで、中学卒業以来とかだったと思います。で、彼が仕事の話を僕に聞いてきました。

「今仕事何やってるの」って聞かれたんですけど、自分の今の仕事を理解してもらうように説明するのはものすごく難しいんですよね。

コンサルタントって言うのも何かちょっと偉そうだし、実際何やってるかわかんないし、セミナー講師とかっていうと「え。お前が?」みたいになるから、これも何かちょっと微妙だし・・・。

だから、ネットショップの経営してるとかっていうのが1番わかりやすいんだけど、それなりに分かるように説明したわけです。

で、「お前は何やってるの」って僕が聞き返すと「俺はあそこのゴミ処理場で働いてる」って言ってたんですよ。

これ相談者さんの感覚で言うとおそらく積極的に言いたくはない仕事の部類なんじゃないかなと思います。ごみ処理場勤務は決してキレイな仕事ではないですよね。綺麗な仕事ではないというのは、汚れ仕事っていう意味ですよ。そういうイメージがありますよね。

だから、相談者さんは言いにくい仕事なんだろうなと思います。でも彼はそうじゃない訳です。そんな彼を見て回りは何も思わないんですね。ちゃんと立派にやってるんだなという印象しかないはずです。

もうそこに何十年も勤務してるわけだからね。立派にやってるわけですよ。

最後に僕の話をするんですけど、僕はかつて会社員時代に7年半ぐらいビルメンテナンスの会社に勤めていました。ビルメンテナンスって一口に言っても様々な仕事があるけど、主にビルの管理という感じですね。

だけど、僕が1番やっていた仕事は基本である清掃管理なんですよ。要するに掃除ですね。

ビルの掃除って言っても色んなビルがありますね。マンションもその1つだし商業施設もあるし、本当に酷い現場になると、例えば公衆便所とかはもう物凄い酷い現場の1つなんですけど、色んな現場を掃除する仕事をしてきました。

当時はやっぱり恥ずかしくて仕事を聞かれても「私は総合ビルメンテナンス業をやっています」とかね。何かちょっとぼかしたりして答えたりとか、あとビルメンテナンスの営業をやってますとかって言って格好付けたりとかね。マネージメントやってますとかね。

そんな感じでごまかしてたことを思い出したんだけど、でも今はそんなことはないですね。ごまかしたりしないし、むしろ僕は自分がしてきた掃除の重要性を説いていたりするわけですから。

積極的に掃除すること。特に便所掃除をするって事を推奨していたりするんです。自分が過去何やってたかって隠したいとも思わないし、隠す気なんてさらさらないし、そんな感じですよ。

今挙げた3つの事例なんですけど、もちろん世間体っていうのも当然あるにはある訳ですから、あえて「仕事昔何やってたんですか」って仮に元風俗嬢の女性が聞かれて、私元々ソープランドで働いてました、とは言わないですよ。

言われた相手もどう反応していいかわからないし、困らせてしまうだけなんでね。だから「接客をしてました」ぐらいに言うだろうけど、だけど深い関係になれば彼女は言うわけです。

それでも僕のも含めて「今だから」っていうのはあると思いますよ。今だからそんな風にして堂々と言える。今だから当時やってた仕事の価値とか、仕事の意味とか、仕事の大切さを理解できるし、乗り越えた今だから堂々と言えるっていうのはあるかもしれません。

今回メッセージをくれた相談者さんがどの状態にあるのかは置いといて、絶対に知っておいてほしいことがあるんです。理解しなければならないことがあるんですよ。

これは何かって言うと、

「その仕事がまともかまともじゃないかは、その仕事に対する世間的なイメージが決めるものではない」

ということです。

当然法に触れることとか犯罪行為とかなんか論外だけど、人に価値を与えて、そこにニーズがあって、そのニーズに応えて、きちんと対価としてお金をいただくという仕事であれば、それがどんな仕事であろうが関係ありません。

たとえ風俗だろうが、水商売だろうが、汚れ仕事であろうがなんでもいいんだけど、それがまともかまともじゃないかは、

「その仕事をやってる人がまともかまともじゃないか」

これでその仕事がまともに見えたりするし、まともに見えなかったりもするんです。

まともな人間がやってる仕事は、どんな仕事でもまともに見えるんです。

まともじゃない人間がやってる仕事ってのは、どんなにきれいな仕事に見えても、まともに見えないです。

分かりますか。

相談者さんの持ってる今の感覚は仕事に向かう姿勢としてまともですか?

もちろん、相談者さん自身はまともな人間だと思いますよ。

ただ仕事に向かう姿勢1つ取った時に、姿勢として態度としてまともですか?

どんな仕事でも誇りを持ってやってる人は当然いる訳ですね。

そういう人からすると、その態度はよっぽど失礼な話だし、恥ずかしい仕事だと思いながらやる仕事の質が高いはずがないじゃないですか。

態度がまともじゃないから、周りの人間があなたを見た時に、まともな仕事じゃなく見えてしまうんです。回り回って色んな見え方があるかもしれないだけどトータル的にあなたを見て「まともな仕事じゃないな」っていう評価をされるとするならば、これは仕事のせいじゃないです。

あなたの仕事に取り組むまともじゃない態度のせいなんです。

厳しいこと言ってるようだけど、相談者さんが言うまともな仕事って何でしょう。

営業マンとかデスクワークの仕事とかなんかビジネスマンに見えるような仕事なんですかね。お医者さんとか看護師さんとか先生みたいな仕事なのか。アパレルとかデザイナー的な華やかな仕事なのか。あるいは起業家だったり経営者だったりとか、そういった経済を動かすような仕事だとかね。

色んなイメージがあるかもしれないけど、恐らくこういうことを言ってるのかなと思うんですよね。

じゃあ質問です。

僕の仕事どうですか。情報発信の仕事です。情報発信をすることによって人に価値を提供していると思っているので、たまにセミナーをやるし、何か企画、スクールとかやって、そこで人を集めて色々やってます。

一言で言うと、教育の仕事ですね。

どうですか。僕の仕事まともですか?それとも、まともじゃないですか?主に意見は2つに分かれます。

これ聞いた時に、誰かは僕の仕事がとても立派な仕事に見えるらしいです。そしてセミナーとか講演をすると凄くキラキラとした派手な仕事に見えるらしいです。一方で詐欺師って言われたりもするんですよ。

分かりますか。

僕の仕事ってさっきも言ったんだけど、人に理解してもらうのがとても大変なんですね。比較的新しいカテゴリーに入るので、一言で「これ」って言えないんですよね。

情報発信してます
コンサルタントです
セミナー講師してます

何言っても怪しいんですよね。

だから、ある意味僕は自分の仕事を何て言えば1発で理解してくれるかなってところに1つ課題があると言えるんですけど、言い方1つ間違えると「こいつ悪いことやってんじゃないか」って思われます。

世の中には同業とすら言いたくない、思われたくもないけど、詐欺商材系の人みたいな言われ方をする人達がいる訳ですよ。クソみたいなプロダクトローンチ(プロダクトローンチ自体は手法の1つなんでね悪くないです)をやってる奴とかと一緒にされたりしたくないですね。

すごい心外です。僕自身まともな仕事をしてると思ってるんです。そして自分のことをまともだと思ってるんですね。

ちゃんと価値を提供してると思ってるし、求められてるものを提供しているという自負があります。僕自身は少なくともね。だから、少なくとも僕は自分の仕事をまともだと思ってるし、プライド持ってるんです。

一見まともな仕事をしているように見えても、それをやってる人間がまともじゃなかったら、そこから生み出される仕事の価値はまともじゃないってことになりますね。

例えば、大手の商社に勤務しています。バリバリの営業マンです。まともに見えるじゃないですか。学歴もあります。高学歴です。とかってね。

だけど、バリバリの営業マンが人を不幸にするような、凄く摩擦を生むような営業しまくっていたらどうですか。その仕事はまともじゃないってことになるわけですよ。

さっき話した元風俗嬢の女の人の話をに戻しますけど、彼女の過去を知ってる人って僕の共通の知人で何人かいるんですよ。

彼らは別に深い意味で言ってる訳でも何でもないと思うんだけど「あいつはやっと今では立派に主婦をやってる」と。「やっとまともな生活をしてる良かったね」って。良かれと思ってみんな言ってる訳ですよね。

僕はそれは違うと思う。彼女は最初から立派です。今立派になったわけじゃないです。風俗の仕事をしてる時から、少なくとも仕事で自分が提供できてる価値に気づいて、それを受けて喜んでくれるお客さんがいてくれて、そこに幾ばくかのやりがいだったり誇りだったりを見出せた瞬間があったんですね。

少なくともその瞬間から彼女はずっと立派だったわけです。分かりますか。自分が身を置いた場所で一生懸命価値を提供して、その対価をいただいていた。

そこに多少なりとも誇りを持っていたわけですよね。彼女は若い頃は色々若気の至りとかで色んなことがあって、まともじゃないと言われる部分もあったと思いますよ。

特に若い頃は誰だってそうだと思うんだけど、道を間違えてしまうこともあるし、失敗もたくさんするんだけど、元々まともです。

僕自身も会社員の当時は、現場にずっと入ってた頃は汚れ仕事ばっかりでしたから。それを友達にあまり言いたいと思わなかったし、仕事の内容聞かれるのがあまり好きじゃなかったからその気持ちはすごく分かります。

だけど今となっては、当時僕がやってた仕事の意味とか価値って凄く分かるんですよ。

一生懸命やってました。目の前の自分に与えられた仕事を責任、使命を全うするために、一生懸命その瞬間取り組んできたんですね。

それで喜んでくれる人がいたんです。それでしっかりお給料もらえたんですね。まともな仕事をしてきたんです。何も恥じることなかったわけです。

今それが分かってるから幾らでも包み隠さず言えるわけですよ。とはいえ世の中世知辛いですね。言わなくてもいいようなことをズケズケと言ってくる人間もいます。無責任に自分勝手にいう人間もたくさんいますね。

そういう人間たちの言葉や意見や価値観が世間の意見だって感じがしてしまうこともあるだろうし、そりゃ無理はないかもしれない。価値観とかパラダイムとかも移り変わりも早いですね。

例えば、昔は同性愛者っていうだけでひどい扱いされてきたわけです。表に出ることは決してできなかったんだけど、今では日の目を見てますね。

だから、一見常識とされることであっても、これが世間の一般的な意見だってされてることがあっても、それは時代によってコロコロ変わるし、その人のその時の気分によっても変わるし、その人の成長によっても考え方が変わるんですね。

そんなもんに振り回されてたらダメなんです。

自分で価値を見出して、自分で意味を見つけて、そして自分でその仕事に誇りを持つんです。

それが自分で決めるということです。

今のこの相談者さんは周りからただ流されてるだけです。

周りの波に流されてるだけです。

いいですか。

本当の厳しいことをずっと言ってますけど、変わってほしいんですよ。で、変わらなきゃいけないとも思ってます。僕に相談のメッセージくれてこういったご縁があったわけだから、ちょっとでも前進してほしいと思うんですよね。

何度も言います。

まともな仕事とまともじゃない仕事があるわけじゃないです。それをやってる人間がまともかまともじゃないかで、その仕事の見え方が変わるだけなんです。

だから、あなたの充実してる仕事や業界がまともじゃないっていうのは違います。世間のイメージとか自分の勝手な印象とか自分の勝手な理想とギャップだけで、ちゃんと立派に存在している仕事をまともじゃないって決めつけてるんです。あなたの未熟さが今はまともじゃないという話なんですね。

まともじゃないっていうと、ちょっと言葉として厳しいけど、考え方として3流だってことです。

キラキラした仕事に就きたい。人に積極的に「俺これやってるよ」って言える仕事に就きたい。その思いはいいと思います。別に悪くないと思います。

今の置かれた場所で一生懸命咲きなさいみたいなことを言ってるわけじゃないです。他にチャレンジしたいことがあるんだったら、幾らでもチャレンジしたらいいと思うんです。

それとは別の話なんです。

いくらでもチャレンジしたらいいんだけど、ただその前に自分自身がもっと成熟して仕事に対してまともな感覚持てるような人間にならなければならないと思います。

じゃないと結局どんな仕事をやったって周りに流されるんですよ。

まあ、いきなりは変えられないかもしれない。だから今は仕事を聞かれたらやっぱり恥ずかしい気持ちがあるかもしれないから、ぼかして答えればいいと思いますよ。

自分の仕事がどれだけのニーズがあって、そしてどれだけの価値を見出していて、どれだけの対価をそれによっていただいているのかをちゃんと理解することをスタート地点にしてほしいなという風に思います。

というわけで、今日の話を終わりにしたいと思います。

頑張ってください。応援してます!

では、ありがとうございました。

#187『私はまともな仕事についたことがありません。』

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